庶民を顧みない開発会議と政治の現実 ~社会の分断と公人の無関心
勢いを増す新興勢力となおざりにされる既存社会の間で対立が深まる中、リズは市議と共に経済特区開発会議を膨張し、政府中枢の見解を知る。共存共栄の理想を追うリズに対し、市議は政治の現実を諭すが、リズは傍観者であることを非難し、理解と協力を請う。
社会の牽引役を失ったアステリアでは、市民の混乱を尻目に、巨大海上都市『パラディオン』の建設に向けて大きく動き出す。ヴァルターとリズはそれぞれの立ち位置から懸命に働きかけるが、強硬な勢力の前に抗う術もない。そんな中、悲惨な事故が生じ、断崖絶壁に立たされたヴァルターの目に映ったものは…。
勢いを増す新興勢力となおざりにされる既存社会の間で対立が深まる中、リズは市議と共に経済特区開発会議を膨張し、政府中枢の見解を知る。共存共栄の理想を追うリズに対し、市議は政治の現実を諭すが、リズは傍観者であることを非難し、理解と協力を請う。
指導者を失い、政治も混沌とする中、ヴァルターは自身の海洋都市『リング』のアイデアの是非を問う為、アンビルトアーキテクトの先鋭を訪れ、肝心なのはデザインに現れる心のフレームワークだと助言を受ける。
導き手を失ったアステリアでは今後の海洋開発をめぐって意見交換会が開かれるが、優遇される新興勢力と忘れ去られる既存社会の間で激しい対立が起きる。平和を願うリズは論争を収めようとするが、議論はエスカレートし、ヴァルターは共存共栄を訴える。
富裕層向けの海洋都市の建設を急ぐメイヤーと密かに面談したリズは、公共性を無視し、己の野望を遂げようとする心根に違和感を覚える。庶民の福祉は後回しかと問い質すリズに、メイヤーは「百の理想を説いて聞かせるより、小切手一枚切った方が早いと嘲笑う。
オリアナはプリンセスのようなエリザベスに嫉妬し、持ち物でも生き方でも彼女に勝とうとするが、何をやっても満たされない。子守を口実にヴァルターに接近するが、「自分がやらないことを言い訳するな」と諫められる。
世界的建築家フランシス・メイヤーは海のヴェニスと称えられる壮麗な円環の海上都市『パラディオン』のメリットを強調するが、エヴァは「どこに作り手の心があるかはデザインを見れば分かる」と懐疑的だ。
アステリアの未来を占うペネロペ湾開発のアイデアコンペで下馬評通りメイヤーの海上都市『パラディオン』が一位に選出される。だがその公共性に懐疑的なヴァルターは質疑応答で異議を唱え、自身が考案する干拓型の海洋都市『リング』を対案としてぶつける。
ペネロペ湾開発のアイデアコンペで壮麗な円環の海上都市『パラディオン』が第一位に選出されたが、莫大な建設費用と維持費、富裕層向けの限定的な物件であることから反発も強く、政府の委員会では建設の是非を巡って議論が交わされる。
壮麗な海上都市『パラディオン』の建設計画が進む中、公共性や耐久性に懐疑的なヴァルターは干拓型の海洋都市『リング』を対案として提示するが、いまひとつ一般人にアイデアが理解されてないと指摘され、大衆の支持を得るには「全ての人に分かりやすく」が鍵だと気付く。